2015年 金沢大学 生物 過去問 解説

解答方式 時間 大問数 難易度
記述 60分 3問 標準

 

■設問別分析

大問 区分 内容  
1 ウニの発生 問1細かい知識問題ではあるが、実験問題や考察問題にその働きがテーマになったものも多く、知っておきたい。問2問3は予定運命の図示であるが、実験結果から答えやすいだろう。問4実験結果だけでなく、カエルの発生過程において、胞胚期の予定運命を知っておく必要がある。問5問6は考察問題。小割球の存在で中割球の分化に影響があるため、小割球には、中割球の予定運命を変える働きがあることがわかる。 標準
2 光合成 問1(1)(2)は実験結果から容易に解答できる。(3)は葉緑体を持たない光合成細菌。バクテリオクロロフィルを持つ紅色・緑色硫黄細菌、クロロフィルaをもつネンジュモやシアノバクテリアを別々に覚えておく。(4)は基本暗記事項。(5)はやや専門的であるが、細菌Bは硫黄細菌である。硫化水素の酸化から得られるエネルギーを利用している。ちなみに

細菌Cは脱窒菌という。

問2(1)は脱窒菌についての問題。設問中でも説明があるため、解答しやすい。(2)は頻出の問題。(3)は脱窒素細菌は化学合成に有機物が必要であることと、硝化作用でpHが低下することに注目するとよい。

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3 体液と恒常性 問1問2は知識問題。血液と免疫についての問題だが、完答したいレベル。問2はやや細かい知識だが、酸素ヘモグロビンの各所での割合は覚えておきたい。問3は活動の激しい細胞からは呼吸により、CO2が発生することを考えるとよい。

問4の分泌細胞とゴルジ体の関係は頻出。問5問6は基本的な問題のため完答する。問7はやや専門的な知識が必要。血しょうや組織液の組成は細胞質の組成と異なる。ちなみに細胞質では陽イオンはカリウムイオンが多く、陰イオンはリン酸イオン(HPO42-)が多い。

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